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ベトナムと広島 平和活動で連携 東広島の友好協など3団体 サミットで来日の首相と会談

 ベトナムの戦争被害者支援や文化交流を続ける広島ベトナム平和友好協会(東広島市)、広島ベトナム協会(広島市西区)、日本ベトナム友好協会広島支部(同市安佐南区)のメンバーが19日夕、先進7カ国首脳会議(G7サミット)招待国のベトナムのファム・ミン・チン首相と広島市中区のホテルで会談し、両国が連携した平和活動の意欲を伝えた。

 3団体の計11人が出席した。出席者によると、代表して広島ベトナム平和友好協会の赤木達男専務理事があいさつ。原爆や枯れ葉剤などによる両国の戦争被害に触れ、「広島とベトナムは平和への強い意志で結ばれている。私たちも手を携えて活動を続ける」と述べ、千羽鶴と特産の熊野筆を贈った。

 チン首相は「平和の実現に向け、広島との経済・文化交流を深めたい。ここに住むベトナム人の安心した暮らしのためにも、力を貸してほしい」と話したという。会談は、多くのベトナム人留学生や技能実習生が暮らす被爆地広島の市民との交流を望むベトナム側が、各団体に働きかけて実現した。(教蓮孝匡)

(2023年5月21日朝刊掲載)

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