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首脳 SNSで積極発信 交流楽しむ写真も 広島サミット

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)に参加する各国のリーダーが、交流サイト(SNS)での発信を強めている。討議の意義や感想を自身の言葉で伝えるほか、くつろいだ姿で他の首脳と交流する様子を写真や動画を交えて投稿し、関心を集めている。

 「G7とウクライナの団結は昨年よりさらに強くなっている」。米国のバイデン大統領は初日の19日の手応えをツイッターにつづり「過去15カ月間、ウクライナと団結してロシアを主要技術や資金調達から切り離した」と強調した。別の投稿では宮島(廿日市市)の厳島神社を見学した場面も載せた。

 フランスのマクロン大統領も「危機に面した私たちの責任は、最も正当な権利のために戦う人々を支援することだ」とウクライナに言及。フランス語に加えて英語でも発信した。

 カナダのトルドー首相は、ドイツのショルツ首相と杯を交わしている写真に「昨夜会えてうれしかった、友よ」とコメントを添えた。ショルツ首相も引用し「一緒に仕事ができるのはうれしい」と良好な関係をうかがわせた。

 イタリアのメローニ首相は、窓辺に腰掛けて英国のスナク首相と話している写真を投稿。「議事の傍ら、再びお会いできてうれしく思う。私たちは将来の課題に共に立ち向かっていく」と両国の関係をアピールした。英国大使館は、スナク首相がお好み焼き作りを楽しむ写真を掲載した。

 岸田文雄首相は19日夜、「核兵器のない世界への決意を世界に示す観点からも、歴史的な事だったと考えています」と投稿。他の首脳と原爆資料館を視察したり慰霊碑に献花したりした初日を振り返り、成果を誇った。平和記念公園で各国の首脳を出迎える場面などの動画も載せた。(桑田勇樹)

(2023年5月21日朝刊掲載)

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