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アンネの思い 今こそ 福山 生誕85年展始まる

 アンネ・フランク(1929~45年)の生誕85年を記念した企画パネル展が15日、広島県福山市御幸町のホロコースト記念館で始まった。東京都内の図書館などで「アンネの日記」が破られた事件を受け、アンネの生涯を通じて平和について考えようという人たちの関心が高まっている。日、月、祝日が休館日のため、16、17日は開館しない。5月3日まで。

 ナチスによるユダヤ人迫害や隠れ家での生活、アンネが日記に書いた平和への思いなどを29枚のパネルにして展示。フランク家で使っていたラジオや鉛筆立てなど日本初公開の遺品6点を含む18点も並べている。

 事件を機に十数年ぶりに同館を訪れた同市水呑町の主婦飯尾智子さん(61)は「あらためて平和を願ったアンネの思いが伝わってきた」と話していた。

 この日の来館者は49人。吉田明生副館長(44)は「1日10人未満だった事件前と比べ、関心が高まっている。アンネのメッセージを感じ取ってほしい」と話している。

 午前10時半~午後4時。無料。Tel084(955)8001=開館日のみ。(永井友浩)

(2014年3月16日朝刊掲載)

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