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元宇品の封鎖 6日ぶり解除 広島サミット

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕を受け、主会場となったグランドプリンスホテル広島がある広島市南区元宇品町(宇品島)への立ち入り制限が21日夕、6日ぶりに解除された。平和記念公園(中区)も同日夜、3日ぶりに封鎖が解けた。

 元宇品町の規制は15日に始まり、外務省発行の「識別証」「車両証」を所持する住民や関係者以外は島につながる唯一の市道を通行できなくなっていた。同省はこの日の午後6時前に解除を判断し、市道に置かれたバリケードなどが撤去された。

 同町のパート従業員常盤ひとみさん(62)は「ごみ捨てで外に出ただけで識別証の提示を求められ、大変だった。ただ家の近くでサミットがあることは二度とないと思うので、規制も含めて良い思い出になった」と受け止めた。

 18日から立ち入り制限が続いた平和記念公園もフェンスなどが取り除かれ、原爆慰霊碑を訪れる人が相次いだ。西区の広島学院高2年橋坂康平さん(17)は「ウクライナのゼレンスキー大統領が、戦争からの復興を遂げたこの地に立ったのは意義深い」と手を合わせていた。(下高充生、堅次亮平、余村泰樹)

(2023年5月22日朝刊掲載)

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