×

ニュース

原爆資料館でゼレンスキー氏 「現代の世界に核による脅しの居場所はない」 芳名録公表

 外務省は22日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席したウクライナのゼレンスキー大統領が広島市中区の原爆資料館で書いた芳名録の原文と仮訳を公表した。「世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない」としている。

 広島サミット最終日の21日に原爆資料館を訪れ、約40分間滞在した。芳名録の冒頭に「訪問に深く感銘を受けた」と記載。「現代の世界に核による脅しの居場所はない」と結んで、ウクライナに侵攻して核兵器使用をちらつかせるロシアを強くけん制した。

 22日は広島市役所でも、ゼレンスキー氏の芳名録の実物をはじめ、岸田文雄首相や招待国の首脳、国際機関の長の計15人が連名でサインした芳名録などが報道機関に公開された。(山瀬隆弘、河野揚)

(2023年5月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ