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[広島サミットを終えて] 警察関係者? 土産店にどっと 広島駅 「最大2万4000人」 警備終え大移動

 もみじまんじゅうを買い求める長い行列ができた。22日、JR広島駅(広島市南区)の商業施設エキエにあるお土産店。並んだ人の大半は、前日まで市内であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の警備を終えて撤収する警察関係者たちとみられる。

 エキエに2店舗を構えるにしき堂(東区)では、ホテルのチェックアウト時間に重なる午前10時前から行列ができ始めた。広島空港(三原市)の店舗を含め、サミット関係者の移動を見込んで人員と追加の商品を急きょ手配した。正午時点で、通常の月曜日に比べて約5倍の売れ行きだったという。首脳のコーヒーブレークで提供された「生もみじ」が人気だった。

 サミット期間は宮島店(廿日市市)など県内の2店舗を閉店しており、担当者は「これから動きが出てきそう」と巻き返しに期待する。

 全国から集まった警察官は、最大で約2万4千人態勢だった。サミットが終わっての「大移動」。藤い屋(同)のエキエの店舗も通常の品ぞろえでは間に合わず、商品の追加回数を増やした。

 やまだ屋(同)も、エキエ店は昼の時点で通常の3倍程度の売り上げだった。G7にちなみ、もみじまんじゅうや人気の「桐葉菓」など7種8個を詰め合わせた「G7もみじ」(1200円)を26日から8月末までの限定で販売する。営業担当者は「間接的でも平和について発信できる機会になる」と話した。(加納亜弥、頼金育美)

(2023年5月23日朝刊掲載)

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