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平和への願い込め 各国首脳へ贈り物 文化勲章受章者で3月に死去 今井さん 最後の作品 県民会議、酒器セットも

 広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議は22日、広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した首脳たちへの贈り物を公表した。G7首脳には、竹原市に窯を構えた陶芸家で文化勲章受章者の今井政之さん(92歳で3月死去)の最後の作品になった花瓶などが贈られた。

 花瓶の図柄はエビをモチーフにしている。不老長寿のほか、脱皮を繰り返して成長する姿から「柔軟に世界の平和と地球の保全に力を結集してほしい」との願いが込められている。

 県民会議が昨年11月に制作を依頼。今井さんは、欧州連合(EU)議長と欧州委員長含む計9点を3月に完成させた後に亡くなったという。

 このほか、開催地の広島市からの贈呈品には中区の漆芸作家高山尚也さんの酒器セットが選ばれた。招待国首脳と国際機関の長には北広島町の刀工三上貞直さんのペーパーナイフ、G7の先遣隊代表には海田町の西井製作所が製造した県の伝統工芸品「銅蟲(どうちゅう)」のビアカップが贈呈された。(永山啓一)

(2023年5月23日朝刊掲載)

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