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震災や原爆 慰霊の音色 広島市中区

 東日本大震災や原爆の犠牲者を慰霊するコンサートが16日、広島市中区のアステールプラザであった。スイスで若手音楽家を支援するアヤメ基金(野川等理事長)の主催。約160人が鎮魂の音色に聞き入った。

 スイスのプロ音楽団「プロフェティ・デッラ・クインタ」のメンバー9人が、オルガンやチェンバロの演奏に透明感のある歌声を重ねた。続いて高野山真言宗の僧侶7人が、重厚な仏教声楽の声明(しょうみょう)を唱えた。中区の飲食業西岡恵さん(41)は「安らかな気持ちになれた」と満足していた。

 コンサートは全国6カ所で開き、広島市は長崎市に続き2カ所目。スイス人医師のマルセル・ジュノー博士が被爆後の広島に多くの薬を届けるなどスイスとの縁が深く、開催地に選ばれた。(榎本直樹)

(2014年3月17日朝刊掲載)

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