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高校生に職業選択のヒント 沼田高で経営者ら16人語る

 広島県内で活躍する社会人に進路選択のヒントを学ぶ特別授業が23日、広島市安佐南区の沼田高であった。幅広い業種の経営者や技術者たち16人が仕事のやりがいや苦労を語り、1年生約320人が聞き入った。

 マルニ木工(佐伯区)の山中武会長(52)は先進7カ国首脳会議(G7サミット)のセッションで使われた自社製の円卓や椅子を紹介。「思い描いたものが形になるのがメーカーの醍醐味(だいごみ)」と語った。マツダの技術者は好奇心と挑戦する心が車の開発を支えているとして、「夢を持ち続けよう」と呼びかけた。

 中国新聞社報道センターの山本洋子記者も講師を務め「自分の考えを文章にする習慣を身に付けると、将来の目標を定めるのにも役立つ」と助言した。

 生徒の学習や進路選択に役立てるため、総合的な学習の時間を活用し、初めて実施。古屋希望(のぞみ)さん(15)は「目指す職業に就くために何が必要なのか、少しずつでも考えていきたい」と話していた。(岸慶太)

(2023年5月24日朝刊掲載)

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