×

ニュース

[広島サミットを終えて] 特別派遣部隊が離県式 県警本部長らねぎらう お好み焼きに例え「重層的な警備実践」

 広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に伴う警備のため、全国から集まった「特別派遣部隊」の警察官の離県式が23日、広島県坂町の県警察学校であった。埼玉や福岡県警、警視庁などの約200人が出席し、広島県警の森元良幸本部長たちからねぎらいを受けた。

 広島市出身の森元本部長は訓示で「首脳たちの移動は複雑で広範囲に及んだが、重層的な警備を実践できた」と強調。地元名物のお好み焼きに触れ「われわれが実践したような重層的な構造で、全体が部分の総和を超える食べ物。各県に戻って食べる際は広島サミットを思い出してほしい」と語りかけた。

 要人警護や交通規制に当たった部隊の代表者は「サミット警備の任務完遂」を申告し、森元本部長から感謝状を受け取った。

 サミットで警察当局は最大時約2万4千人の警備態勢を組んだ。21日の閉幕以降、部隊の警察官は広島を順次離れている。(浜村満大)

(2023年5月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ