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[広島サミットを終えて] あの円卓に座ってみた 県立総合体育館 「アフター見学会」始まる

 広島市で開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)の臨場感を感じてもらう「アフターサミット見学会」が24日、国内外の報道機関の拠点となった国際メディアセンターが設置されていた県立総合体育館(中区)で始まった。27日までの4日間、招待や一般公募を経た約1400人が一大行事の余韻に浸る。

 初日はサミット主会場となったホテルに近い元宇品小(南区)の4~6年生29人が参加。メディアも見学した被爆資料や広島の伝統工芸品の展示に見入っていた。首脳たちが囲んだ円卓や椅子も旅館やホテルから持ち込まれ、歓声を上げながら交代で座っていた。

 学校がある元宇品町(宇品島)はサミット期間を含む今月15日から21日にかけて立ち入りが制限された。6年政重隼人さん(11)は「あまり外出できず大変だったけど、多くの警察官が集まり大事な会議が行われていると思った。首脳と同じ椅子に座れてうれしい」と喜んでいた。

 官民でつくる広島サミット県民会議と外務省の共催。同会議の山根健嗣事務総長は「無事に終わり、県民の協力に感謝します」と話していた。見学希望の受け付けはすでに終了している。(治徳貴子)

(2023年5月25日朝刊掲載)

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