×

ニュース

[広島サミットを終えて] 宮島警備に感謝 桟橋前で送別式 警察官に島民

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)の舞台となった廿日市市の宮島で、警備に当たった警察官が24日までに島を離れた。島民たちは同日、桟橋前で送別のセレモニーを開いた。

 島には主に北海道、兵庫、愛知、静岡県の警察官が滞在した。セレモニーは島民たち約30人が集まり、宮島町総代会の正木文雄会長が「安全を守ってくれて感謝。今度来る時は島でゆっくりしてください」とあいさつ。市職員が警察官の代表者に花束を手渡し、計約200人を送り出した。

 宮島小前では、児童と宮島幼稚園の園児計約80人が桟橋に向かう車列に向けて「きをつけてかえってね」などと書いた画用紙を掲げた。同園年長の蘆田祐大(あしだゆうた)ちゃん(5)は「(通行規制中に)お巡りさんが通れる道を教えてくれてかっこよかった」と寂しそうだった。

 北海道警の小山内雄亮さん(41)は「多くの島民から『遠くから来てくれてありがとう』と声をかけられた。島の人は温かく親切だった」と振り返っていた。

(2023年5月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ