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[広島サミットを終えて] 「共通体験に意味」 鳥取知事が評価

 広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、鳥取県の平井伸治知事は24日、「各首脳が(ヒロシマを)共通体験した意味は大きい。日本の外交史の大きな一歩だ」と評価した。核軍縮に関する文書「広島ビジョン」については「十分ではないが、現実で可能なところを模索した合意。さらに進化してほしい」と期待した。

 平井知事は記者会見で、G7などの首脳が平和記念公園を訪れ慰霊碑に献花したことについて「原爆投下後の結果に各首脳が身を置いたことは、地球社会で大きな意味を持つ」と述べた。

 広島ビジョンが核兵器禁止条約に触れないなど、被爆者たちから批判が相次いでいることについては「私も(全ての国に条約参加を求める)署名をした。思いは共通する」とした上で、「各首脳が原爆の悲惨さを頭に刻み、バイデン米大統領も核兵器をなくす思いを(芳名録に)記した。十分ではないが、文書が全てではない」と話した。(小畑浩)

(2023年5月25日朝刊掲載)

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