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3月に核サミット ワシントン 拡散防止探る 米大統領表明

 米ホワイトハウスは8日、オバマ米大統領が4月にプラハで行った演説で提案した「核安全保障サミット」を、来年3月上旬に米首都ワシントンで開くと発表した。

 マーク・リッパート国家安全保障会議(NSC)首席補佐官によると、サミットの主眼は核兵器・物資が第三国やテロリストに拡散しないための方策に置かれる。米国が主催し、招待国は25~30カ国に上る見通し。8日の主要国(G8)首脳会議(ラクイラ・サミット)の場で、オバマ大統領が各国首脳に伝達した。

 管理の甘い核物質の保安体制強化や「核の闇市場」の粉砕、核物質の移動の探知や、取引を行わせないための金融制裁などで各国が足並みをそろえることが目標。核拡散防止への取り組み強化と、原子力の平和利用促進をうたう共同宣言の採択を目指す。

 サミットを前にモスクワで6日に行われた米ロ首脳会談で両国は、それぞれが保有する戦略核弾頭を過去最低レベルの1675~1500に制限する核軍縮枠組みに合意。首脳会談後の記者会見でオバマ大統領は、2回目の核サミットはロシアが主催する可能性が高いと言及している。

(共同通信2009年7月9日配信、7月10日朝刊掲載)

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