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[広島サミットを終えて] 夕食会で上下産食材を活用 シェフ「誠実に栽培」実感 農家訪ね生産過程聞く

 広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、19日のパートナーズ・プログラム夕食会を担当したオーナーシェフ2人が、料理に使った府中市上下町産のアスパラガスと米の生産者を訪問した。市産食材の継続的な利用につなげて消費拡大を図ろうと、市が企画した。

 フランス料理店ル・トリスケル(広島市中区)の勇崎元浩シェフと、アシスタントをしたレストランみ乃家(同市西区)の高谷良佑シェフ。上下七色農園(上下町国留)ではアスパラガスのビニールハウスを訪れ、林新二さん(33)から旬の時期や朝夕2回の収穫などについて聞いた。

 勇崎シェフは「色味とみずみずしさがよく、誠実に栽培されているからこそ、と実感できた。葉の部分を使えたら料理の幅が広がる」と話した。

 標高480メートルの田でブランド米「四八米」を生産するマサシロ(同町小堀)では、政城裕明社長から寒暖差がうまみを凝縮させるなどと説明を受けた。府中市経済観光部の宮本典明部長は「有名シェフによる市産食材の活用が浸透すれば、ブランドとして認識してもらえる。今後も機会があれば生産者とつなげたい」と話した。(佐々木裕介)

(2023年5月26日朝刊掲載)

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