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NPDI外相会合 米次官参加を歓迎 広島市長

 広島市の松井一実市長は18日の記者会見で、4月11、12の両日に市内である非核兵器保有国12カ国の軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合に、米国のガテマラー国務次官がゲスト参加することを歓迎した。被爆地の思いを核超大国の軍縮へつなげるため、原爆資料館(中区)を見学するよう求めている。

 ガテマラー氏はオバマ政権で軍備管理・国際安全保障を担当する高官。市によると、11日の歓迎行事と、12日にある外相たちとのワーキングランチには参加予定だが、他は未定という。市は平和記念公園(中区)での原爆慰霊碑への献花や原爆資料館の見学を米国側に働き掛けている。

 松井市長は「被爆の実相を踏まえて政策展開してもらうのに絶好の機会だ」と強調し、実現に強い意欲を示した。

 外務省によると、NPDI外相会合には現時点で、日本、オーストラリア、ドイツ、オランダ、トルコ、フィリピンの6カ国が外相本人の出席を予定。ポーランドとチリは次官らの代理で、残る4カ国は検討中。参加外相たちは12日、メーン会合前に慰霊碑へ献花し、資料館を見学する。

(2014年3月19日朝刊掲載)

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