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[広島サミットを終えて] TAUに人波 売上高1.4倍 もみじまんじゅう人気  東京・銀座

 東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「TAU(タウ)」に、広島市で21日まであった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の余波が押し寄せている。閉幕直後の平日3日間の物販の売上高は、開幕前だった前週比1・4倍のペースで推移。特に、もみじまんじゅうが売れている。店は「広島の商品を知ってもらう好機」と捉え、品ぞろえの充実に動き始めている。

 22~24日は平日にもかかわらず、多くの人でにぎわった。24日は購入客が約900人と通常の土日曜並みに。約30種を扱うもみじまんじゅうの3日間の販売額は前週の2倍で、物販担当の山口亮さん(36)は「茶菓子として使われた影響が大きい。価格が手頃で日持ちもするし、サミットを話題に味わったり手土産にしたりしやすい」とみる。

 出入り口にはサミット2日目の20日に関連商品のコーナーを設けた。菓子や酒類、ジュースなどを陳列。「少し目を離すとすぐに売り切れている」という状況で、山口さんが商品の補充に追われている。

 山口さんは外務省のホームページで、食事のメニューを確認。タウで扱っていない菓子などの仕入れを目指し、10社との交渉を進めている。関連商品の詰め合わせも発売する方針。「店のオンラインストアでもアピールしていく。広島の商品の認知度を高める取り組みをどんどんやる」と意気込む。(山瀬隆弘)

(2023年5月27日朝刊掲載)

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