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オスプレイ3機飛来 米軍岩国基地で退避訓練

 米海兵隊岩国基地(岩国市)で19日、不測の事態を想定した非戦闘員の退避訓練があり、一部が報道陣に公開された。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ3機が相次いで飛来し、訓練に参加した。

 大規模な自然災害や紛争などを想定し、米海兵隊が年2回実施している定期訓練の一環で数十人が参加。一時避難所に見立てた格納庫内では、オスプレイで到着した沖縄の機動展開部隊がシナリオに基づき、海兵隊員扮(ふん)する一般人の中に不審者がいないか確認した。続いて、米国務省の担当者が安全な地域への退避手続きを行った。

 現場責任者を務めた第三海兵遠征軍特殊作戦訓練大隊のブラッド・ヒギンス少佐は「日米同盟においても以前より迅速な対応ができる。食糧や水を供給する人道支援、災害援助活動で大きなメリットをもたらす」と、オスプレイが参加した訓練の意義を説明した。(野田華奈子)

(2014年3月20日朝刊掲載)

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