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茶道の魅力 外国人視点で ウクライナ人女性、可部で体験教室

 広島市安佐北区に住むウクライナ人の茶道講師オリガ・シルニツカさん(48)が、可部公民館で日本人向けの体験教室を開いた。参加者8人が基本的な作法を学び、外国人から見た茶道の魅力や母国での稽古の様子などに聞き入った。

 教室は28日にあり、着物姿のシルニツカさんは「茶道は日本の心」と語り、茶や菓子を口にする際の注意点などを伝えた。ウクライナの土で自作した茶器も披露し、「正座の習慣がないので椅子を使う人が多い」などと母国での指導の様子も紹介した。

 「宗知(そうち)」の茶名を持ち、キーウ(キエフ)で100人以上を指導。7年前に日本人男性との結婚を機に広島へ移住した。ロシアの侵攻後は弟子を日本に避難させるなどの支援活動もしている。安佐北区の主婦長尾美恵子さん(73)は「日本人でも理解が難しいことを勉強されていて感激した。楽しい時間でした」と話していた。(加納優)

(2023年5月31日朝刊掲載)

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