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着艦資格の訓練 岩国艦載機終了 期間中深夜 騒音が増

 中国四国防衛局は29日、米軍岩国基地の空母艦載機パイロットの着艦資格取得訓練(CQ)が同日に終わったと岩国市、山口県に伝えた。2019年以来4年ぶりとなった訓練は九州沖で実施され、6日間の期間中、岩国市内で深夜の騒音が増えた。訓練を終えた機体が深夜に岩国基地に戻った影響とみられる。

 CQは洋上の空母で離着艦を繰り返す。約60機の艦載機が24日から順次、岩国基地を離れて洋上に展開し29日に完了したとみられる。市によると、滑走路の運用時間外の午後11時以降に70デシベル以上の騒音測定は26日に6回、27日に10回あり、騒音の最大値が午前1時45分だった地点もあった。訓練期間中に176件の苦情が市に寄せられ、昨年の3倍に上った。

 CQは20年から3年間は硫黄島(東京都)付近の洋上で実施され、市が集計した21、22年は午後11時以降の騒音はなかった。市基地政策課は「深夜の騒音は市民生活に影響が大きい。今後のCQを含め騒音の軽減を基地に求めたい」としている。

(2023年5月30日朝刊掲載)

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