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首相、広島知事らに謝意 サミット県民会議活動など

 岸田文雄首相は31日、広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、受け入れ準備を担った広島サミット県民会議の会長を務める広島県の湯崎英彦知事らと官邸で面会し、謝意を伝えた。

 県民会議副会長を務める広島市の松井一実市長と広島商工会議所の池田晃治会頭も同席した。面会後に取材に応じた湯崎知事によると、首相はサミット期間中の休業要請や交通規制で事業者や県民が開催に協力したことに、深い感謝の言葉を述べた。G7で合意した核軍縮に関する「広島ビジョン」については「(ロシアの)核兵器の脅しがある中で大きな意義があった」と強調したという。

 湯崎知事は面会で、各国首脳が平和記念公園(中区)を訪問したことなどに対しての感謝を伝えた。報道陣には「首脳が核兵器の問題を意識したと思う。政府の後押しをしたい」と話した。松井市長は広島ビジョンの実現に期待し、今後の被爆地の役割について「多くの人に、(広島)市民の意識を共有してもらう取り組みを進めたい」と述べた。(中川雅晴)

(2023年6月1日朝刊掲載)

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