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海外原爆展「手作り発信」 JICA 中区でパネル展

 青年海外協力隊が派遣先で開いた原爆展の様子を紹介するパネル展示が1日、広島市中区の広島国際会議場1階ロビーで始まった。2004年から70カ国で重ねた「手作りの平和発信」をたどる。国際協力機構(JICA)中国センターの主催で無料。7月3日まで。

 隊員が現地の学校で折り鶴教室を開いたり、原爆投下直後の広島の街の様子を解説したりしている写真パネル約50枚が並ぶ。来場者が平和への願いをつづった寄せ書きもある。

 途上国での原爆展は、県出身の隊員4人が04年に中米ニカラグアで開いたのを機に、これまでに202回開催。出国前に被爆者の講話を聞き、被爆の実態への理解を深めているという。

 中米ベリーズやアフリカのルワンダなどでの開催に尽力した元隊員の浜長真紀さん(38)=東広島市=は「原爆から復興した広島の街に驚かれることが多かった。紛争や大虐殺を経験した現地の人々が希望を見いだす力にもなった」と振り返った。(川上裕)

(2023年6月2日朝刊掲載)

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