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反核署名4万2676筆を国連へ 広島・福山の中高生が来月提出

 核兵器禁止条約制定を求める「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の生徒代表が20日、広島市役所で松井一実市長に、本年度に4万筆余りの署名を集めたことを報告した。代表が4月、松井市長とともに米ニューヨークの国連本部で署名を提出し、条約の交渉開始を求める。

 広島女学院高、修道中・高(以上中区)広島学院高(西区)盈進高(福山市)の計23人。各校代表の生徒が、北海道から沖縄県まで37校の協力を得て、街頭や校内で4万2676筆を集めた経緯を紹介した。「署名に託された平和への願いを胸に刻んだ」などと振り返った。松井市長は「仲間を広げる取り組みの象徴が署名活動。ぜひやり続けてほしい」と呼び掛けた。

 キャンペーンは2008年度に広島、沖縄両県の高校生の呼び掛けで始まり、13年度で6期目。国連で署名を提出するのは初めて。渡米予定の広島女学院高2年、今井穂花さん(17)は「核兵器禁止条約の実現へ、被爆者と私たちの思いをしっかり届けたい」と話した。(岡田浩平)

(2014年3月21日朝刊掲載)

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