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「NPDI」控え見学 原爆資料館に比総領事 広島市中区

 4月11、12の両日に広島市で開かれる非核兵器保有国12カ国の軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合を前に、参加国の一つ、フィリピンのマリア・タギャン駐大阪・神戸総領事(59)が20日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。

 増田典之副館長の案内で原爆資料館を約1時間かけ見学。焼け焦げた弁当箱など犠牲者の遺品に見入ったり、長崎原爆との違いを尋ねたりした。その後、原爆慰霊碑に花を手向け「本当に悲しい歴史。フィリピンの人々に伝えたい」と話した。

 市役所では、松井一実市長と面会し、外相会合に出席するデル・ロサリオ外相の親書を手渡した。平和首長会議の加盟都市をフィリピン国内で増やすための協力を松井市長から求められると「必ず呼び掛ける」と応じた。

(2014年3月21日朝刊掲載)

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