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広島の被爆建物など巡る「ピースパズル」 女学院高生がルートづくり 南区の多聞院や現美訪問

 広島女学院高(広島市中区)の生徒7人が、スマートフォンを使ってスタンプラリー式に市内の被爆建物や慰霊碑について学ぶ企画「ピースパズル」のルートづくりを進めている。3日は南区の多聞院と市現代美術館を訪れ、出題するクイズのヒントを得た。

 爆心地から1・75キロの多聞院では、亀尾泰弘副住職(40)が被爆の痕跡が残る鐘楼について説明。「鐘には『NO MORE HIROSHIMA’S』と英文が記され、今も毎朝8時15分に鳴らしている」と伝えた。市現代美術館では、職員から反戦の思いが込められた絵画や立体作品約20点の説明を受けた。

 この企画は、市民グループ「第三世代が考えるヒロシマ『 』継ぐ展実行委員会」の久保田涼子さん(40)=東京=が発案。各スポットで特設サイトにアクセスすると、解説が表示されクイズが出題される。今夏の完成を目指し、11月から国内外の観光客たちに利用してもらう。3年山島雫(しずく)さん(17)は「復興していく広島の歴史を広く伝えたい」と話していた。(湯浅梨奈)

(2023年6月4日朝刊掲載)

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