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[広島サミットを終えて] 元宇品の臨時派出所に感謝 南区で閉所式 園児、花や絵贈る

 5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の主会場があった広島市南区元宇品町(宇品島)に、県警が設置していた臨時派出所が2日、閉所した。勤務した広島南署地域課の河野貴史警部補(49)と前田紋菜巡査長(26)を地元住民たちがねぎらった。

 派出所で閉所式があり、県警関係者を含め約50人が出席した。元宇品町内会の門隆興会長(80)が「近くでサミットがある緊張感や不安を取り除いてくれた」と2人を慰労。元宇品保育園の園児9人は「見守ってくれてありがとう」と声をそろえ、2人に花や絵をプレゼントした。

 河野警部補は「地域の皆さんのおかげで無事にサミットを終えた。励ましが力になった」と感謝の言葉を述べた。

 派出所は主会場のグランドプリンスホテル広島の北約700メートルの市道沿いに位置し、県警が3月1日に開設した。不審物の警戒や地域のパトロールの前線拠点となったほか、応援の警察官の待機場所や休憩所としても使われた。(川村正治)

(2023年6月3日朝刊掲載)

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