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8・6式典 立ち入り制限 広島市 首相襲撃受け区域設定 芝生広場7000席 立ち見4年ぶり復活

 広島市は5日、8月6日の平和記念式典の開催に伴う平和記念公園(中区)一帯の入場規制と式典規模について発表した。岸田文雄首相の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件を受け、首相たちが登壇する式台周辺に「立ち入り不可エリア」を設ける一方、入場規制エリア内での立ち見を4年ぶりに復活させる。

 昨年に続き、式典前後の午前5~9時に入場規制エリア入り口に参列者用の金属探知機を置き、手荷物検査をする。エリア内では、原爆慰霊碑そばにある式台周辺に立ち入らせない一方、新型コロナウイルス対策の緩和を受け、原爆資料館や広島国際会議場付近で立ち見を可能にする。

 碑前の芝生広場に並べるいす席は約7千席とし、新型コロナ禍前の6割程度まで回復。高齢化する被爆者たちの熱中症対策として座席の間隔を15センチ程度空け、マスク着用は求めない。自由に座れる一般1200席と被爆者・遺族向け1600席は当日の先着順。外国人用は昨年より350増やして450席程度とし、事前申し込みを受け付ける。別に、広島国際会議場内に2200席を設けて中継映像を流す。

 市民活動推進課は「コロナ対策の緩和に加え、広島サミットを機に大勢の参列が予想される。安全で円滑な挙行に理解を」と呼びかけている。(野平慧一)

(2023年6月6日朝刊掲載)

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