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英で13年ぶり原爆展 7日開幕

 広島、長崎両市は7日から9月10日まで、英ダラム市で「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」を開く。核兵器保有国である英国での開催は13年ぶり6回目。被爆の実態を伝え、核兵器廃絶への機運醸成を目指す。

 会場はダラム大東洋博物館。広島への原爆投下時刻の午前8時15分で止まった懐中時計や中身が黒く炭化した弁当箱の各レプリカ、布製かばんなど資料20点を展示。被爆後の街を説明した写真パネル30点を並べるほか、被爆者の証言ビデオや長崎の被爆直後の状況を描いた「原爆絵巻」を確認できるタッチパネル式の展示も置く。8月上旬には広島の被爆者によるオンラインでの証言も予定する。

 原爆・平和展は1995年度に始まり、これまでに20カ国56都市で開催。英国ではリーズ(99、2004年度)コベントリー(03年度)マンチェスター(同)ロンドン(10年度)の4市で開いた。

 原爆資料館の細田益啓副館長は「展示を通じて核兵器がもたらす惨劇を知り、被爆者の平和への思いを受け止めてもらいたい」と話している。(太田香)

(2023年6月6日朝刊掲載)

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