×

ニュース

露大統領ら招待せず 8・6式典 広島市

 広島市は5日、今年の平和記念式典にロシアのプーチン大統領と駐日大使を招待しないと明らかにした。ロシアがウクライナへの侵攻を続けているため、昨年と同じ対応を取るという。ロシアを支援するベラルーシのルカシェンコ大統領と駐日大使の招待も見送った。

 市民活動推進課は「日本の姿勢に誤解を与え、式典の円滑な挙行に影響を及ぼす可能性がある」と両国を招かない理由を説明。他国の不参加を招く恐れも考慮したという。外務省と協議した上で市が判断した。長崎市も8月9日に開く平和祈念式典に両国の駐日大使を招かないとしている。

 また広島市は昨年、核兵器保有国と核軍縮を推進している国の計52カ国の首脳に招待状を送ったが、今年は核兵器禁止条約に署名、批准していない国に基準を変更。うち5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)で市を訪れた首脳たちは除いたため、招待状を送ったのは87カ国という。駐日大使はG7を含む153カ国を対象にした。(野平慧一)

(2023年6月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ