×

ニュース

カーター元大統領出身地 アメリカス市高校生ら 米訪問団、甲奴で交流

 三次市甲奴町と縁のあるジミー・カーター米元大統領の出身地ジョージア州アメリカス市の訪問団が6日、同町の甲奴小や、交流のきっかけとなった鐘があった正願寺(小童)などを訪れ、地元住民たちと交流した。新型コロナウイルス禍などで訪問団が三次市を訪れるのは4年ぶり。

 訪問団は高校生5人と引率2人の計7人。4~11日に同市に滞在する。甲奴小では児童たちとゲームやダンスを楽しみ、折り鶴も作った。英語で歓迎あいさつをした6年松岡奈々子さん(11)は「来てくれて本当にうれしい。たくさん英語を勉強して、もっと話せるようになりたい」と喜んだ。

 現在はカーターセンター(同州アトランタ市)にある鐘を供出した正願寺は、元大統領夫妻が訪れたこともある。一行は吉井祥道住職(74)の説明を受けながら境内の鐘を突いたり座禅を体験したりした。エイデン・ビーモンさん(17)は「鐘の音は平和的だった。座禅はちょっとしびれた」と笑顔。町内で藍染めもした。

 一行は5日、市役所に福岡誠志市長を訪ねた。7日に広島市中区の平和公園を巡り、9日には三次の観光鵜(う)飼いを楽しむ予定。主催したNPO法人こうぬジミー・カーターシビックセンター国際交流協会の中垣健一理事(47)は「対面交流が再開し、友情を再確認できた。平和を願う鐘の音がアトランタまで届いてほしい」と話した。(加茂孝之)

(2023年6月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ