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広島サミットゆかり 地元ならではの… 食品を多彩に 広島市内の百貨店 中元商戦幕開け

 広島市内の百貨店で中元商戦が始まった。5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)開催で広島への注目度が高まっているとみて、首脳たちの食事で提供された牛肉や飲料など、サミットにちなんだ地元産の食品を売り込む動きが目立つ。

 福屋八丁堀本店(中区)は8日、ギフトセンターを設け、約800点の展示を始めた。首脳のデザートに使われた宮島(廿日市市)の蜂蜜や、配偶者が味わった広島レモンサイダー、広島牛など広島県産品を充実させる。首脳の食事に出た鹿児島県産の黒毛和牛や近江牛も初めて用意した。

 関東や関西地方の知人に贈るという安佐北区の会社員宇丹純子さん(53)は「広島らしい商品を喜んでもらいたい」と品定めしていた。定番品もそろえる。福屋広島駅前店(南区)は12日に始める。

 そごう広島店(中区)は9日にコーナーを出す。首脳に振る舞われた日本酒を造る広島県内の蔵元の商品などをそろえた。三次市産のピオーネやステーキ用の県産牛肉、もみじまんじゅうの詰め合わせも扱う。ジェラートやゼリーなど夏に喜ばれる商品も集めた。

 広島三越(同)は7日から展開し、日本橋三越本店(東京)の創業350年を記念した商品が多彩。名物のライオン像を描いたバウムクーヘン、弁当に見立てた和菓子の詰め合わせがある。7月上中旬が販売のピークとみる。商業施設のラクア緑井(安佐南区)でも10日から広島三越の商品を紹介する。(村上和生)

(2023年6月9日朝刊掲載)

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