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サミット贈呈品を展示 広島県立美術館

 広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した首脳らへの贈呈品の展示が8日、中区の広島県立美術館で始まった。竹原市に窯を構えた陶芸家で、文化勲章受章者の今井政之さん(3月に92歳で死去)の遺作など3点が並ぶ。

 3点は、今井さんの「象嵌(ぞうがん)彩窯変 海老 花瓶」、漆芸作家高山尚也さん(中区)の酒器セット「伝」、刀工三上貞直さん(北広島町)のペーパーナイフ「和永」。広島サミット県民会議や広島市が各国首脳らへ贈った。不老長寿の象徴であるエビをあしらった今井さんの作品は、世界平和への願いが込められている。今井さんは3月に贈呈品を完成させた後に亡くなった。

 訪れた中区の平林孝子さん(87)は「広島の技と思いが詰まった品々。サミットで注目されてうれしい」と話していた。展示は所蔵作品展の一環で、7月2日まで。(福田彩乃)

(2023年6月9日朝刊掲載)

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