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「東広島映画」完成祝う 試写に100人 動画サイトで公開へ

 広島国際大(東広島市)心理科学部の青木研准教授が住民と協力して制作した映画「追憶のメヌエット」の完成試写会が21日夜、同市西条西本町のアザレアホールであった。出演した市民や関係者たち約100人が観賞した。(森岡恭子)

 祖母の遺品の古いレコードジャケットに入っていた男性の写真を孫が見つけた。戦時中の青春に触れ、平和の尊さを学ぶ―という約30分のストーリー。青木准教授が約5カ月かけて脚本を書き、昨年9月、自らメガホンを取った。

 市民たち約50人が出演。学生も出演や録音で協力した。ロケの場所は全て市内。酒蔵通りや県央の森公園(福富町)で撮影した。

 初上映では出演者たち5人がステージに並んだ。青木准教授は「心に残るストーリーと風景になれば。撮影地を訪ねてほしい」と呼び掛けた。

 専門学校への進学が決まっている中村美々子さん(18)は「田園風景などきれいな場所を再発見できた」と感想を述べた。

 市の魅力を発信するシティプロモーション認定事業の一つ。今後動画サイトなどを通じての公開を予定している。

 青木准教授は2012年のダマー映画祭inヒロシマで、中国地方在住者対象の中国リージョン賞を短編「赤とんぼ」で受賞している。

(2014年3月23日朝刊掲載)

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