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惨禍を語る遺品 「見る必要ある」 モザンビーク議長 慰霊碑に献花

 アフリカ南部モザンビークのエスペランサ・ビアス国民議会議長(64)が8日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆慰霊碑に献花し、「核兵器はあってはならない。人々が脅されることもあってはならない」と語った。

 雨が降る中、松井一実市長の案内で慰霊碑前に花輪を手向けた。続いて原爆資料館へ。豆谷利宏副館長から説明を受けながら、子どもたちの遺品の三輪車や学生服、焼けただれた被爆者の写真に見入った。

 見学後、ビアス議長は記者団の取材に「どの展示も非常に強い印象を残す。人々が見る必要がある」と力を込め、核兵器廃絶を訴えた。ビアス議長は衆院の招きで来日した。(小林可奈)

(2023年6月9日朝刊掲載)

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