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G7の経験 夢につなぐ 県庁で学生の運営ボランティア解散式 通訳・案内「一生に一度の体験」

 5月に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の運営をサポートした学生ボランティアの解散式が11日、県庁であった。学生たちは被爆地で初めて開催された歴史的なG7サミットに、おもてなし役や通訳として関わった経験を振り返った。(平田智士)

 式には76人が出席。湯崎英彦知事は「大成功のうちに幕を閉じることができた。皆さんのおかげ」と感謝を述べ、代表して広島大大学院2年神田実鈴さん(23)と広島修道大2年佐伯里呼さん(20)に感謝状を渡した。学生の活動の様子をまとめたスライドショーも上映された。

 式後、海外のメディア関係者を相手に通訳を受け持った神田さんは「ウクライナのゼレンスキー大統領が来た際の記者たちの熱量に間近で触れ、一生に一度と思えるような体験だった」と述べた。インフォメーションカウンターが置かれたJR広島駅(南区)で案内役を果たした佐伯さんは「外国の人が笑顔になった姿を見て、国際関係の仕事に就きたいと思った」と将来に思いをはせた。

 学生ボランティアは、官民でつくる広島サミット県民会議が学生に貴重な経験を積んでもらおうと県内の大学や短大に参加を呼びかけた。サミット期間前を含め、観光案内や情報発信を務めるおもてなし役として72人、通訳として51人の計123人が活動した。感謝状は全員に渡される。

(2023年6月13日朝刊掲載)

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