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[2023ひろしまFF] 原爆の子の像 65周年 広島女学院大有志4年ぶりブース

式典で折り鶴5600羽献納

 広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」の建立65周年を記念する式典が11日、像の前で営まれた。広島女学院大(東区)の学生有志が、4年ぶりにひろしまフラワーフェスティバル(FF)の来場者たちと作った約5600羽の折り鶴を献納し、平和への願いを新たにした。

 式典で学生代表の同大2年藤崎日奈子さん(19)たちが像の下にある石碑に折り鶴を供えた。藤崎さんは「多くの人の平和について考える機会が増えてほしい」とあいさつした。

 同大は2009年からFF会場に学生が運営するブース「折りづるひろば」を設置し、式典を毎年開催。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で、20~22年はブースを設置できず、学校関係者たちが像への礼拝のみを続けていた。

 原爆の子の像は被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さん=当時(12)=の同級生たちが建立を呼びかけて、1958年5月5日に完成した。式典は例年、FF最終日に当たる同日に開催され、今年は6月開催に合わせた。(平田智士)

(2023年6月13日朝刊掲載)

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