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中電 安定供給を維持 今冬 予備率最低でも9.0%

 中国電力が24日まとめた今冬(昨年12月~2月)の中国地方の電力需給実績で、供給の余力を示す予備率は最低でも9・0%を維持した。島根原発(松江市)が全停止する中で、安定供給の目安とされる8%を常に上回った。

 予備率が9・0%になったのは、三隅火力発電所(浜田市、出力100万キロワット)が配管トラブルで停止し、供給力が下がった12月11日。電力の使用量が最も多かった2月6日は1039万キロワットの需要に対し、1176万キロワットの供給力があり、予備率は13・2%だった。

 周辺地域の電力不足を補うため、関西電力には1月に最大16万キロワット、2月に同20万キロワット、九州電力には1月に同20万キロワットを送った。

 中電は、火力や水力の発電所をピーク時にフル稼働できるよう、点検時期をずらすなどして対応した。「供給力に余裕があるわけではない」として、引き続き島根原発の再稼働を進める方針を示している。(漆原毅)

(2014年3月25日朝刊掲載)

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