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新サカスタ どう呼びたい? エディオンピースウイング広島 SNSで調査

4択 「ピースウイング」最多 「エディピー」続く

 広島市の市中央公園(中区)に2024年2月にオープンする新サッカースタジアムの名称が「エディオンピースウイング広島」に決まった。都心に生まれるJ1サンフレッチェ広島の本拠地。ファンの間ではすでに交流サイト(SNS)などで愛称を巡る意見が飛び交っている。中国新聞がツイッターで尋ねてみると、6363票の回答が寄せられた。(加納亜弥、山本堅太郎)

 主にSNSの書き込みを基に「エディウイン」「エディピー」「ピースウイング」「この中にはない」の4択でアンケート。最も支持を集めたのはピースウイングで53・2%を占めた。エディピー18・9%、エディウイン13・4%で、14・5%は「この中にはない」を選んだ。コメント欄には「ピースタ」「エピヒロ」などの提案も。安佐南区にある現本拠地の愛称と同じ「エディスタ」を推す意見も目立った。

 名称の由来について、命名権を取得したサンフレの筆頭株主である家電量販エディオン(中区)は「恒久平和と夢や希望をもって明るい未来へ羽ばたく願いを込めた」と説明している。愛称や略称については「現時点で当社が正式に決めているものはない」という。

 Jリーグの日程表には各スタジアムの略称が入る。Jリーグによると、通常は各クラブが候補案を出し、他のスタジアムと重複しないか確認する流れという。今は「Eスタ」と表記されているが、ファンの間では「エディスタ」が主流だ。

 広島東洋カープの本拠地(南区)の名称は「MAZDA Zoom‐Zoom スタジアム広島」。市とマツダは略称を「マツダスタジアム」と定めているが、こちらも「ズムスタ」や「マツスタ」が広がっている。

 スタジアムの愛称はこれまでもファンの間で自然に生まれてきた。市のスタジアム調整担当は「楽しみながら愛称を考えるプロセスを経て、親しまれるスタジアムになってほしい」としている。

記者のひとこと

 エディオンピースウイング広島がオープンする2024年、Jリーグ60クラブの中で「ピース」の名を冠したスタジアムがもう一つ誕生する。被爆地長崎市にこの秋開業予定のJ2長崎の本拠地「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」だ。

 「ピースという言葉を繰り返し発することで、少しでも平和に近づけば」との願いが込められているという。名前が浸透してこそ、命名権は意味を持つ。広島の新スタジアムもその名が定着し、愛される場所になることを願う。(加納亜弥)

(2023年6月14日朝刊掲載)

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