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仏哲学者 ヒロシマに触れる 平和公園訪れ被爆者と交流

 フランス人哲学者のフレデリック・ルノワールさん(61)が、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。被爆者と交流。原爆資料館で核兵器の非人道性に触れ「今日の経験を忘れることはない」と力を込めた。

 知人のつてをたどり、原爆孤児たちの救済に尽くした故谷本清牧師の長女で被爆者の近藤紘子さん(78)=兵庫県三木市=に案内してもらった。原爆資料館では、広島の街並みが一瞬で破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」や焼けただれた被爆者の写真に見入っていた。原爆慰霊碑にも献花した。

 ルノワールさんは取材に「幾多の人々の命が一瞬で奪われた広島は重要な場所だ」と話した。交流サイト(SNS)や著作で今回の訪問を発信するという。(小林可奈)

(2023年6月15日朝刊掲載)

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