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NPDIに独自提言 民主議連 非人道性議論求める

 民主党の国会議員有志でつくる「核兵器のない世界を目指す議員連盟」(岡田克也会長、32人)は24日、広島県庁で記者会見し、日本をはじめ核兵器を持たない12カ国でつくる軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)に対する提言を発表した。核兵器禁止条約を視野に入れた非人道性の議論など、6項目に取り組むよう求めている。

 議連は、国際社会で核兵器の非人道性をめぐる議論が活発化している現状を踏まえ、核兵器禁止条約の実現の道筋などについて徹底した議論を要請。ほかに、ウクライナをめぐり緊張が高まる米国とロシアの軍縮実現▽オバマ米大統領の広島、長崎訪問―などに日本や、参加国の指導力発揮を求めている。

 提言は4月11、12の両日に広島市で開かれるNPDI外相会合に向けた活動の一環。この日は、議連の7人が市を訪れて広島県の湯崎英彦知事や広島市の松井一実市長に会い、核兵器の非人道性を各国の外相にアピールするよう要請した。

 NPDIは、岡田氏が外相時代に主導し、民主党政権だった2010年9月に発足した。岡田氏は「オバマ大統領が提唱した『核なき世界』へのトーンは全体的に下がっている。各国の外相が被爆地に集まるのは、あらためて世界に発信する上で大きな意義がある」と述べた。(加納亜弥)

(2014年3月25日朝刊掲載)

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