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サミット 交通量半減達成 広島県警が「感謝」

 広島県警は15日、広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開幕前日と会期中の5月18~21日の4日間に、県内の高速道と市中心部の一般道の交通総量が前年同時期と比べて53・8%減ったと発表した。県民のマイカー利用の自粛などにより、目標としていた交通量の半減を達成した。

 各国首脳らの移動に合わせた大規模な交通規制に伴い、県警などは同18~22日を対象に目標を設定していた。県警によると、閉幕翌日の22日は規制が午前中の短時間だったため検証期間から除外。4日間の削減率は、18日が50・0%▽19日が58・8%▽20日が55・3%▽21日が50・6%―だった。

 また国土交通省広島国道事務所によると、山陽自動車道広島東インターチェンジ(IC)―志和IC間では、同じ4日間の1日当たりの交通量が同17日比で約70%減ったという。

 交通規制を巡り、県警は公式ツイッターで対象の道路や時間帯をリアルタイムで発信。96回の投稿に対して閲覧は約1200万回に上った。規制に伴って一般道では1キロ以上の渋滞が15件発生し、最長は3キロだった。大きな混乱や渋滞に起因する事故はなかったという。

 県警交通部の須永敦雄参事官は「県民や事業者の理解と協力のおかげで目標を達成できた。交通規制による影響を最小限に抑えることができ、感謝している」と話した。(浜村満大)

(2023年6月16日朝刊掲載)

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