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ルポ「ヒロシマ」を語る 広島・泉美術館で来月1日

 原爆による壊滅から間もない戦後占領下の広島を取材した米ジャーナリストのルポについて語る「ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』と検閲」が7月1日、広島市西区の泉美術館である。同館で開催中の特別展「広島の記憶」の関連イベント。

 「ヒロシマ」はハーシーが市内の惨状と市民の苦しみを世界にいち早く伝えた名作で、初出は1946年8月31日号の米誌「ニューヨーカー」。米国内で陸軍の事前検閲を経ていたことが最近明らかになった。当時の一次資料からその事実を突き止めた神戸市外国語大の繁沢敦子准教授が、検閲時の事情や、なおも変わらぬ作品の意義について語る。NPO法人ANT―Hiroshima(中区)の渡部朋子理事長も登壇する。

 午後2時開始。定員100人で申し込み順。泉美術館☎082(276)2600(月曜を除く午前11時~午後5時)。無料だが、特別展のチケットは必要。特別展では「ニューヨーカー」の原本も展示している。(金崎由美)

(2023年6月19日朝刊掲載)

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