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ヒロシマ復興「現地」で学ぶ シュモーハウスや本川小訪問 市民向け連続講座に80人

 原爆や平和について考える市民向けの連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」が17日、原爆資料館の付属展示施設「シュモーハウス」(広島市中区江波二本松)などであった。約80人が参加し、被爆地の復興の歩みを学んだ。

 シュモーハウスは米国の平和活動家、故フロイド・シュモー氏が被爆者のために造った建物の一つ。市民団体「シュモーに学ぶ会」のメンバーが、原爆で家を失った人のため市内各地に「広島の家」を建てたシュモー氏の功績を紹介。原爆投下に心を痛め、寄付を集めて日本に渡ったエピソードも話した。

 参加者は熱心に聞き入った。広島市立大1年大谷千早さん(18)は「施設には初めて来た。国を超えて復興に協力したシュモー氏の功績は素晴らしい」と話していた。一行はこの日、被爆建物の本川小平和資料館(中区)も見学した。

 連続講座は市や広島平和文化センター(同)などの主催。本年度は5月に始め、前期と後期で計6回開く予定でいる。(河野揚)

(2023年6月18日朝刊掲載)

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