×

ニュース

原発事故備えた避難計画を説明 松江市が安対協

 島根県松江市は25日、原子力発電所環境安全対策協議会(安対協)を開いた。地域住民の代表たち委員36人が、市が18日に公表した中国電力島根原子力発電所(同市鹿島町)の事故に備えた避難計画について説明を受けた。

 市の担当者が、市民約20万6千人が一時的に避難する具体的な場所や避難ルートを定めたことを説明。委員から「避難先が風下になり、放射性物質が飛来する場合も計画通り避難するのか」との疑問や、「津波が発生すると利用できなくなる避難集合場所がある」などの指摘があった。松浦正敬市長は「完成形ではない。市民の意見や訓練を通して、よりよい計画を作っていきたい」とした。

 中電は、原子力規制委員会による同原発2号機の安全審査の現状について報告。委員からは、中電に原発に近い海域の断層を追加調査するよう求める声があった。

(2014年3月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ