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放影研理事長に神谷氏 初の公募で選任 原医研所長など歴任

 放射線影響研究所(放影研、広島市南区)は22日、丹羽太貫(おおつら)理事長(79)が同日で退任し、前広島大副学長の神谷研二氏(72)=写真=が新理事長に就いたと発表した。初の公募による選任で、任期は2年。

 神谷氏は放射線生物学などが専門。広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)所長や福島県立医科大副学長、放影研評議員などを歴任し、放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)会長も務める。昨年に中国文化賞。広島大副学長を今月21日に退いた。

 21、22日の評議員会と臨時理事会を経て就任が決まった。所内での記者会見では「被爆者、被爆2世との信頼関係を一番大切に、研究を進めたい」と述べた。

 丹羽氏は2015年から理事長を務めた。任期満了に伴い、放影研は「新たなリーダーシップ」を求め、後任を公募したという。応募者数は明らかにしていない。この日でロバート・ウーリック副理事長も退任し、米国人でがん疫学などが専門のプリーサ・ラジャラマン氏が新副理事長に就いた。(小林可奈)

(2023年6月23日朝刊掲載)

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