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任期満了の辛・駐広島総領事 韓国人原爆慰霊碑に献花

 被爆2世でもある韓国の辛亨根(シン・ヒョングン)駐広島総領事(60)が任期満了となる26日、広島市中区の平和記念公園の韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れた。

 辛総領事の父は、広島で被爆した元韓国原爆被害者協会会長の故辛泳洙(シンヨンス)氏。この日は、妻の金金龍(キム・クムヨン)さん(60)と慰霊碑に花束を手向け、黙とうした後、「父がこの地で築いた絆を受け継ぎ、発展させることができたと思う」と振り返った。原爆慰霊碑にも参拝した。

 また、オランダ・ハーグであった日米韓首脳会談について「日韓の真の和解へのきっかけにしなければならない」と語った。辛総領事は同日午後、帰国した。

 新たな駐広島総領事には韓国の中央大行政大学院特任教授の徐張恩(ソ・ジャンウン)氏(48)が着任する。2009年にソウル市の政務副市長に就任。12年の韓国大統領選では、セヌリ党中央選挙対策委員会の戦略企画団長として現職の朴槿恵(パク・クネ)氏を支えた。30日に就任する。(鈴中直美)

(2014年3月27日朝刊掲載)

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