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「平和への誓い」 自分の言葉で 8・6式典でこども代表読み上げ 中区 6年生20人話し合う

 8月6日の平和記念式典で、こども代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を考える会議が24日、広島市中区の原爆資料館であった。市内の小学6年生20人が参加。核兵器のない世界の実現を願い、世界に向けて発信するメッセージを話し合った。(山田祐)

 4班に分かれ、平和をテーマにそれぞれが書いた作文を基に議論した。資料館の見学や被爆者からの聞き取りで学んだ当時の惨状、直接体験を聞くことができる世代として語り継ぐ決意…。お互いの文の中から印象に残った部分を付箋にメモした。

 続いて班内で意見交換し、誓いに盛り込みたい言葉を絞り込んだ。市内で5月にあった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を踏まえ、「世界から広島への注目は高まっている。英語も使って平和の大切さを訴えたい」との意見も出た。最後は班ごとに発表した。

 会議は市教委が児童とともに誓いの文面を練る「こどもピースサミット」の一環。作文を応募した144校の1万737人から20人が選ばれ、10日の意見発表会で牛田小(東区)の勝岡英玲奈さん(11)と五日市東小(佐伯区)の米広朋留(ともる)さん(11)が、式典当日の代表に決まった。

 この日の議論を参考に、市教委が最終的な文面に仕上げる。勝岡さんは「世界の一人でも多くの人に発信したい」、米広さんは「20人の思いを上手に伝えられるように、しっかり練習する」と話した。

(2023年6月25日朝刊掲載)

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