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ポスターに平和読み解く 天満小で授業 「アピールズ」作品活用

 核兵器廃絶や平和への願いを国内外に訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを活用した平和学習が23日、広島市西区の天満小であった。日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)広島地区が、児童が平和への思いを視覚的に表現する機会をつくろうと企画した。今後授業を数回行い、平和に関する手作り絵本の年内完成を目指す。(湯浅梨奈)

 5年生約50人が参加。地区代表の関浦通友さん(50)が、1983年の初回からこれまで発表されてきた26作品をスライドで見せながら「それぞれの作品に込められた思いを考えてみよう」と呼びかけた。

 続いて児童は屋内に展示した7枚のポスターを観察したり、触ったりした。分銅が書類の束を押さえ付けるように置かれた構図の2015年作品「ヒロシマという重石(おもし)」を見た山中陽南子(ひなこ)さん(10)は「重しは爆弾で、つぶされた紙はたくさんの人を表していると思う」と想像しながら話していた。

 日本を代表するグラフィックデザイナーたちが毎年制作している「ヒロシマ・アピールズ」ポスターは、JAGDA広島地区と広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金の共催事業。

(2023年6月24日朝刊掲載)

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