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核の恐ろしさ 若者が考える 被爆体験の継承へ思い 東京の杉並ユネスコ協会 

 東京の杉並ユネスコ協会青年部のメンバーらが27日、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ、被爆者の新井俊一郎さん(82)=南区=の証言に耳を傾けた。

 旧制広島高等師範学校付属中1年だった新井さんは農村挺身(ていしん)隊として疎開していた現在の東広島市から広島に向かい、原爆投下翌日に入市被爆した。「市内はまさに地獄。二度とあってはならない」と力を込めた。被爆死した友人への思いや、4度にわたり、がんを患った経験も語った。

 東京学芸大4年の中谷祐太さん(24)は「ヒロシマを忘れまいと毎年参加している。体験継承のため何かしたい思いを新たにした」と話していた。一行は原爆資料館も見学。広島大付属高(南区)と鈴峯女子高(西区)の生徒とも交流した。(金崎由美)

(2014年3月28日朝刊掲載)

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