×

ニュース

米基地外来機飛来に懸念 岩国市長「恒常的なら負担」

 米軍が7月に大規模演習をするのに伴い、岩国基地(岩国市)に空軍機24機が来るのを受け、岩国市の福田良彦市長は28日の記者会見で「恒常的になれば新たな負担と捉えられる可能性がある」と述べた。例年は空母艦載機約60機が離れて米軍機が大幅に少なくなる時期に、外来機が飛来する基地の運用に懸念を示した。

 福田市長は「艦載機がいない今、一時的に日によって3機から24機増える」と指摘。「恒常的になれば部隊がずっといるとみられても致し方ない。そうなれば新たな負担と捉えられかねない」と述べた。

 大規模演習「ノーザン・エッジ」は7月2~21日に日本周辺であり、三沢(青森県)と嘉手納(沖縄県)の両米軍基地の空軍機計24機が岩国に展開する。期間中は深夜や土日に離着陸する可能性があるという。演習は航空自衛隊も参加し、日米の相互運用を高めるのが狙い。

 岩国基地では昨年6、7月にも空軍機30機が飛来した。約1カ月間訓練を繰り返し、基地周辺の騒音が大幅に増えた。

 艦載機は毎年5月ごろまで岩国基地を拠点に訓練し、その後離れて秋ごろまでは空母と洋上で展開する。(有岡英俊)

(2023年6月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ